建主家族、姉家族、父親の三世帯が集いながら住まう
という計画です。
計画地は都心郊外の低層住宅が立ち並ぶ、閑静でいて
空が間近に感じられる立地、父親と建主家族たちの住
む洋風切妻屋根の家屋と父親の趣味である庭園が広が
るおおらかな土地です。
彼ら三世帯の住まい方を既存家屋の思い出を引き継ぎ
ながらどうあるべきかを模索することが、こちらの住
宅の大きなテーマとなっています。
今回新築した家屋のLDKとライブラリーの配置、そ
れに続くデッキや屋上テラス、それらに加えて父親の
本格的なDIYの技による庭づくりによって既存家屋
を含めた三世帯が内外にわたり立体的につながること
が達成できました。
ここにある風景は新しいものであると同時に、どこか
懐かしい記憶の景色が呼び起こされるものとして立ち
現れたのでした。