ワンサードビル Office&Café Bar
「置く」ことで場をデザイン
マニアックな文化を発信する観光都市、東京・秋葉原に位置する築40年のSRC造9階建てビルの1、2階のリノベーションである。
クライアントはこのビルを含め、首都圏を中心に訪日外国人をターゲットにした宿泊施設の運営をしており、施設内で使用する家具・什器は東南アジアから輸入している。今回、カフェ&バーの計画でもブランディングの一環として、東南アジアで製作された家具を用いることが求められた。
施主、設計、施工でデザインチームを組み、東南アジアの家具製作技術をヒアリングしながらデザインを模索し、細かく「納める」という考えを捨て、鉄や木でつくられた家具やアートを空間に「置く」ことで場をつくる手法を採用した。非常に単純な操作での空間構成であるため、家具を配す環境も、より単純であることがふさわしいと考え、既存の仕上げ材や建具を剥がしただけのスケルトンとしている。この「置く」行為は内部空間だけでなく、建具を撤去して生じた開口に鉄と木のカバーを置くように取り付けたファサードにも表出させ、街行く人々へのアイキャッチとしている。
- <所在地>千代田区外神田
- <主要用途>1階店舗 2階事務所
- <構造規模> SRC造 地上9階建ての1、2階部分
- <延床面積>135m2
メディア掲載
商店建築 vol.62
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