敷地周辺に高さを違えて散在する環境要素を取り結
ぶべく、敷地をおおらかに昇り降りしながら回遊で
きるお住まいを提案しました。
環境要素は隣家の庭や遠くの林の緑だけでなく
お隣の屋根等も積極的に対象にし、水平の窓、大窓
ピクチュアウインドウと要素とそれを取り込む内部
の性格に応じて取り込み方を使い分けています。
建物内は板状の段が展開し、エリアを固定化する間
仕切り等の要素はほとんどないため建物内のどの場
所もゆるやかに気配がつながる構成となっています。
外部の景観要素との関係と内部のフレキシビリティ
により家人個々の居心地の良い居場所をその時々に
カスタマイズできるようになっています。
この開放的な空間の快適な室内環境を担保するため
に建物の外郭(屋根、壁、床)は省エネ等級4を満足
する性能を確保しました。